第165回研究例会「東アジアの染織」 2022.10.29(土)

日時: 2022年10月29日(土曜日) 13:30〜16:00

Zoom によるオンライン開催

参加ご希望の方は、コチラ より2022年10月26日(水)24:00までにお申し込みください。例会前日までに Zoom のリンクをお送りします。

テーマ: 東アジアの染織

内容:

研究発表1 鳥丸知子 (専門分野:染織、所属:法政大学大学院・兼任講師)
「縄から始まる物作りについての考察- 鹿児島県奄美群島における「緒」の製作を事例に」

中国、ドイツ、フランスからの考古史料から人類は数万年以上前から縄を生活用品として使用してきたと推察されている。日本では、縄文時代草創期の鳥浜貝塚から大麻の細縄が、さらに縄文前期の層からは大麻の細縄を布状に配したものが出土している。本発表では、鹿児島県奄美群島における「緒」の製作事例から、縄から始まる物作りについて考察する。

研究発表2 隈田原早稀 (専門分野:染織、所属:佛教大学・研究員) 
「“朝鮮毛綴”の生産地についての一考察」

京都市祇園祭や京都府亀岡市、滋賀県大津市などの祭礼で繰り出される曳山(山車)の懸装品のひとつに、16世紀から19世紀に製作された、墨や顔料を用いた描画を伴う獣毛製の綴織物がある。本発表では、先行研究や古文書等の文献史料から、これらの「毛綴」を示す資料の精査と、近世日本の毛織物需要を検討し、「毛綴」の生産地と我が国への流入経路について考察する。

コメンテーター: 井関和代

担当理事: 内海涼子