第40回大会 シンポジウム「「民藝」の現在と“arts/ ”」(2024/04/20)のお知らせ

第40回大会(2024/4/20-21)は、別報の通り関西学院大学(H-301教室)を会場に対面開催にて実施を予定しています。

大会テーマ「「民藝」と”arts “」関連のシンポジウム「「民藝」の現在と”arts “」(4/20、14:00〜17:05)について、以下の通り概要をお知らせします。

シンポジウムテーマ「「民藝」の現在と”arts “」
 「民藝」という概念やそれが示す対象は、その誕生から新規さや革新性と伝統性や保守性、都市的なものと地方的なもの、新しいものと古いもの、といった二項的な対比軸を行き来するような多様な様相を示しながら、およそ100年のその歴史を歩んできています。2021年から2022年にかけて東京国立近代美術館で開催された「民藝の100年」展は,こうした「民藝の歴史」を、非常に広範な視点から多面的に考察した画期的な企画展でありました。他方、この言葉を生み出し広く世に知らしめた、民藝運動という文化運動は、その母体となる日本民藝館や日本民藝協会といった組織の存在とともに、1920年代のそのスタートから途切れることなく現在まで継続しているという特性も有しています。
 そうした状況のなかで「民藝」は、現在においても、特定の個人を感化し得る概念でもあり、新規の愛好者を獲得するような対象となっており、かつ何らかの商品に付加価値をまとわせるような対象でもあります。そこで、本シンポジウムでは、歴史的な過程も踏まえつつ、「民藝」の「現在」に焦点をあてて、民藝をめぐる生産、メディア、消費など多様な視点から、「「民藝」の現在」と“arts”に連なる様々な事象を読み解いていきます。

シンポジウムプログラム:
 14:00〜14:15 濱田 琢司(地理学)「趣旨説明」
 14:15〜14:40 團 康晃(社会学)「「民藝運動」の現代史: 庄司宣夫氏の実践を手掛かりに」
 14:40〜15:05 小野 絢子(民俗学)「民藝運動と女性の仕事:岡山県、兵庫県における染織をめぐる事例を中心に」
 15:05〜15:30 阿部 純(メディア文化史)「現代の「暮らし」像の中の「民藝」:生活の美化、無名性、地方」
 15:30〜15:55 丹羽 朋子(文化人類学)「手仕事・風土・素材を再編する思想と実践:日本と中国における実験的プロジェクトから」
 15:55〜16:10 [休憩]
 16:10〜16:25 竹中均(社会学) コメント
 16:25〜17:05 討論
(シンポジウム司会:濱田琢司)

[主催:民族藝術学会 後援:関西学院大学]

*会場へのアクセス、大会全体の案内等については、コチラを確認ください。

シンポジウム(含:第21回木村重信民族藝術学会授賞式、茶話会)については,会員以外の方にも無料で公開いたします。 

 参加を希望される会員以外の方は、4月15日(月)までにコチラよりご登録をお願いします(会員の参加登録と共通のフォームとなっています。「会員種別」の項目にて「会員以外」を選択し、大会参加費は振り込まないようにしてください。学会員の方の登録申込は、4月8日(月)までです)。