バックナンバー

*ご購入のお問い合わせは コチラ

最新号
vol.40 2024/3

特集:ミュージアムと「民族衣装」

特集:ミュージアムと「民族衣装」

宮脇千絵|序

【シンポジウム 】
平芳裕子|ファッション展と民族衣装──20世紀前半のアメリカのミュージアムを中心に
佐藤若菜|中国貴州省のミャオ族の事例から──民族衣装への部分的関心にもとづく収集
村上佳代|文化学園服飾博物館における「民族衣装」の展示
加藤幸治|衣の民具とキュレーション
杉本星子|ミュージアム空間で民族衣装はなにを語るのか──シンポジウム:ミュージアムと「民族衣装」へのコメント

論文

藪本雄登|チェンライ・アカの「統治されないための芸術」──ゾミア芸術試論
岡田登貴|『童舞抄』執筆の契機──下間少進と豊臣秀次の関係をめぐって
木村優希|バルトーク作曲《ピアノ・ソナタ》BB88第3楽章における「フルヤ」の装飾──バルトークの音楽語法と民俗音楽との関係

報告

吉村宥希|スペイン・メセレイェスの仮面衣装制作について
江上賢一郎|展覧会「解/拆邊界 亞際木刻版畫實踐」──脱境界:インターアジアの木版画実践

評論

髙曽由子|言説の解体
桑島秀樹|瀬戸内の多島美と光、あるいは女性目線のコレクション──新設・下瀬美術館とガレ展に想う
羽鳥悠樹|食と植民地主義
森口まどか|イメージと素材の融合をめぐって
村上 敬|地霊との対話──建築家・内藤廣について
山下和也|近過去と近未来の想像の海を遊泳する
岡本弘毅|民俗学の入門篇──自前コレクションの有効活用
近藤健一|誰が沖縄を描くことができるのか、その次のフェーズを目指す試み

学会の活動と概要

後小路雅弘|第20回木村重信民族藝術学会賞
二村淳子 著『ベトナム近代美術史──フランス支配下の半世紀』

2023年度の活動
・大会・研究例会
学会概要
・学会会則
寄稿案内
・寄稿要項・執筆要領


Vol.39(2023/3)

特集:「手仕事」とa r t s / 人類の創造的ないとなみを探る

金谷美和|イントロダクション
(写真:吉田亮人・金谷美和)

【シンポジウム 】
門脇誠二|「人間らしい手仕事」の起源について考える──人類進化における石器と象徴品 
中谷文美|手仕事とジェンダー──「女の手」が意味するもの
竹田晋也|手仕事につながる森
豊山亜希|植民地インドにおける手仕事と博覧会の政治史 
田中雅一|産業と芸術の間で
金谷美和 編 |コメントへの応答 



論文

キム・ウチャン|開港期朝鮮における明洞大聖堂の立地問題──在朝鮮フランス公使コラン・ド・プランシーの関与をめぐって
山村磨喜子|フラメンコ受容黎明期の日本と戦時下スペインのフラメンコ──ギタリスト勝田保世の留学体験を通じて
黒川真理恵|東京音楽学校お雇い外国人教師ルドルフ・ディットリヒの楽譜の装画に関する考察──『Nippon Gakufu』『Rakubai』『Yoï! Marsch』『Tēkona Marsch』


報告

山下和也|破墨プロジェクトの活動について 2018-2020
佐藤真実子|アール・ブリュットにおける作家の比較──展覧会「線のしぐさ」の場合
山中千紗子|コロナ禍における芸能の公開と伝承──岩手県・北上みちのく芸能まつりを事例に
須藤良子|紅型衣裳にみる流水杜若文様その受容と意味


評論

桑島秀樹|「おばあちゃん」の手仕事絵、あるいはノスタルジーと民藝
村上 敬|機能と装飾、そして(その間に)身体
羽鳥悠樹|第15回ドクメンタ──「アートより友だち」というアート
髙曽由子|展覧会から顧みるコロナ禍の活動
加藤義夫|空間に響きあう「紙と鉄」の素材表現
渡辺亜由美|断片に宿るもの


学会の活動と概要

亀井哲也|第19回木村重信民族藝術学会賞
古沢ゆりあ 著『民族衣装を着た聖母──近現代フィリピンの美術、信仰、アイデンティティ』

2022年度の活動
・大会・研究例会
学会概要
・学会会則
寄稿案内
・寄稿要項・執筆要領

Vol.38(2022/3)

特集:「プリミティヴィズム」再考

亀井哲也|イントロダクション

【シンポジウム 】
𠮷田憲司|「プリミティヴィズム」再考 
大久保恭子|「プリミティヴィズム」の現在──美術史学の方法論をめぐって
柳沢史明 |サリー・プライス再考 
緒方しらべ|21世紀の「プリミティヴアート」──日本における展示・販売と生活の場からの一考察 
大村敬一|プリミティヴィズムにみるイメージの力
亀井哲也 編 |コメントへの応答 



論文

丹羽典生|風景に潜む私性──探検家朝枝利男によるアメリカ日系人収容所における風景画の分析
山中海瑠|大矢田神社「ひんここ舞」の歴史的変容をめぐる試論──人形の造形と内部構造から
三間美知太郎|『ナショナル・バーン・ダンス』にみる「白人音楽」成立過程
小林 仁|日本に伝来する二種類の「油滴天目」をめぐって


報告

服部 正|長沢秀之に聞く──対話「私が生まれたとき」プロジェクトとは 何だったのか
岡部政美|歴史を伝える芸能──ジョクジャカルタ王宮舞踊にみるオランダ批判


評論

中村裕太|月が出た
佐藤真実子|キュレーターの目、コレクターの目
堀切正人|収蔵品にまつわる清純な物語
伊東信宏|ショパン・コンクールと「4ビット・ガムラン」
山本真紗子|占領期京都のカラー写真が呼び起こすさまざまな声
小野尚子|アートにおける今日の文字と言葉──コミュニケーションの可能性
竹口浩司|藍との/による対話
小林純子|首里城と琉球文化の復興──琉球王国文化遺産集積・再興事業巡回展「手わざ―琉球王国の文化」展についての考察
畑井 恵|「わからないこと」を先送りにする技術


学会の活動と概要

亀井哲也|第18回木村重信民族藝術学会賞
 佐藤若菜著『衣装と生きる女性たち──ミャオ族の物質文化と母娘関係』

2021年度の活動

vol. 37(2021/3)

特集:創造と摩擦:グローバルアート再考

【シンポジウム】

伊東信宏|2010年代のポップフォーク(東欧演歌)
イヴァ・ネニッチ|音楽における地域主義──南東欧諸国におけるポップフォーク
岩谷彩子|表面的音楽──ルーマニアのマネレがつなぐ世界
上畑 史|音楽と民族的アイデンティティ──セルビアの民俗調ポピュラー音楽「ターボフォーク」の言説と実態
ステラ・ジヴコヴァ|15 年後の補足──ブルガリアのポップフォークがひらいた新しいページ

【論考】

川口幸也|エル・アナツイ、土地につながり歴史をかたる──グローバリズムに抗して 
羽鳥悠樹|S. スジョヨノ《チャプ・ゴー・メー》にみる混血的文化の表象
江上賢一郎 |グローバリゼーションを描く──2つの芸術実践にみる協働と対話の集団的技法から 
緒方しらべ・中山龍一・武 梦茹/岡田裕成 編|グローバルアートを再考するための文献案内 



論文

中尾世治・廣田 緑|アートと人類学の対称性へ──《trial 003 : as if archaeologists》の意味の遡及的探求
小森真樹|遺体が芸術になるとき──医学博物館が拡張する「芸術」と医学教育の倫理
武 梦茹 |近代中国の女子洋画教育──神州女学校と陳抱一


報告

服部 正・中村裕太|中村裕太は長谷川三郎に何を見たのか──《眼横鼻直》と蒲鉾板版木を中心に
畑井 恵|「わからない」展覧会のあとさき──目[mé] 非常にはっきりとわからない
加藤義夫|宝塚市立文化芸術センター・グランドオープンに向けて──新型コロナウイルス感染拡大に翻弄された開館の顛末
向井晃子|1950年代関西美術シーンでの前衛書と美術の交流──森田子龍の創造と摩擦
中塚宏行|田中健三の1940~50年代と戦後日本美術史──長谷川三郎の影響と関西自由美術展を中心に
房 旼娥|在朝鮮日本人画家・加藤松林人の戦後作品とその制作背景──日韓親和会と文学者・金素雲との関係を中心に
張 玉玲|「美」を以て「醜」を制す──絵本作家・画家葉祥明のコスモロジー


評論

民族藝術学会主催オンライン座談会:
 淺野夕紀・大谷 燠・小林 公・中川 眞/服部 正|コロナ状況下での芸術表現──創作と発信の工夫と苦悩
 齋藤 桂(聞き手)|高野裕子氏インタビュー:パンデミック下の音楽ホール


青嶋 絢|パンデミック以降の音楽、あるいはメディア・アート
佐藤真実子 |上野で「あるがままのアート」 
竹口浩司|藤田嗣治と彼が愛した布たち 
堀切正人|ヒロバとアート 
山本真紗子|コロナ禍のなかの大阪での竹工芸名品展 
鈴木慈子|美術館活動という視点
福田新之助|水面の森 
竹内幸絵 |関西の戦後美術の「再発見」──さまざまな顔を持つ作家をどう展示するか
一柳智子|日山は天王山──葛尾三匹獅子舞と新型コロナウィルス感染症流行禍の状況


学会の活動と概要

2020年度の活動
・大会・研究例会
学会概要
・学会会則
寄稿案内
・寄稿要項・執筆要領

vol. 36(2020/3)

吉田憲司|『民族藝術学会誌 arts/ 』創刊の辞


特集1:「arts“/”」の問題圏

越境

 伊東信宏|「ポップフォーク」の展開
 後小路雅弘|アジアのモダン・アート
 竹内幸絵|「arts/design」──その境界の史的変遷と溶解について
 柳沢史明|「ニグロ芸術」から考える「黒人芸術」

コミュニティと〈伝統〉

 上羽陽子|はじめにヒモありき──「線具」から民族技術を問い直す
 中尾 薫|「伝統芸能」再考
 緒方しらべ|同時代のアフリカ社会とアート

接続

 服部 正|障害者の芸術活動の今日的課題
 日髙真吾|災害と地域文化──研究者が果たす役割
 伊藤敦規|共有されるアートをめぐる記憶
 青嶋 絢|サイトスペシフィックな音楽/音の表現──場と音を接続する


シンポジウム:《Cosmo-Eggs│宇宙の卵》(ヴェネツィア・ビエンナーレ2019日本館)

アートと人類学の交点から考える
下道基行・石倉敏明・川瀬 慈・中村史子/吉田憲司・岡田裕成


特集2:民族藝術と「地域」

濱田琢司|特集にあたって
櫻井弘人|遠山霜月祭の変容と御霊信仰──時代に応えた祭りの変化
佐々木重洋|鎮めをおこなうサカキサマ──奥三河、花祭の榊鬼と地域性再考
濱田琢司|創作の工芸と地域性──農民美術の継承をめぐって


論文

久野はるな|1850年代における絵画複製写真の再考──写真家ギュスタヴ・ルグレイの実践を中心に
久岡加枝|高知県西部における「花取踊」の成立過程と神事芸能化をめぐる一考察──棒振踊の伝播と室町期における法楽和歌の受容と関連して
冨依美音|近現代沖縄陶器における創作意識の発現と「本土」からの影響に関する歴史的考察──金城次郎の「魚文」の変遷を例に


報告

飯田玲子|欲望を演じる人々の現在──インド・マハーラーシュトラ州の大衆芸能タマーシャー
岡田恵美|八重山諸島・黒島の正月綱引き「世引き(ユーピキ)」──ローカリティの再生と歌の伝承問題を考える
岡本弘毅|「怖い絵」展の功罪
堤 展子|陶芸の多様性──現代陶芸家自身の実践
福田新之助|1989年までの私自身の武者修行


評論

加藤義夫|関西ニュー・ウェイブの80年代美術と中西學
小林純子|「民芸」の地方からの見直し──民芸と壺屋焼
堀切正人|地方美術館におけるアーカイヴ活動の現状
山本真紗子|北野天満宮 信仰と名宝と新たな魅力
佐藤真実子|「選ばない」キュレーション──アウトサイダー・キュレーターの選択
乾 淑子|再現展示
中塚宏行|陶彫の40年─堀野利久1978–2019──変幻自在、融通無碍、無作為の作為の戯れから生まれた陶の象
鈴木慈子|流れに触れる
一柳智子|鄙に咲く夢の芸能舞台──南山御蔵入領の人々
不動美里|絵画を問う二人の画家の軌跡を巡って──作品の消去と不在が示唆すること
金谷美和|未知で理解しがたいものを表現すること
齋藤 桂|映画『メタリカ&サンフランシスコ交響楽団:S&M2』


学会の活動と概要

大久保恭子|第15回 木村重信民族藝術学会賞
 柳沢史明著『〈ニグロ芸術〉の思想文化史─フランス美術界からネグリチュードへ』

2019年度の活動
・大会・研究例会
学会概要
・学会会則
寄稿案内
・寄稿要項・執筆要領

継承前誌『民族藝術』 vol.1〜vol.35

継承前の学会誌『民族藝術』については コチラ をご覧ください。